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随分前から悩んでいることのひとつに「お菓子に使うお酒」問題があります。

どうやら昔フランスでは、食後に甘いものを食べるのが普通となっていて、料理に負けないコクのある味わいがあるもの、要するに「甘味やお酒がきいたもの」を必要としていたのだそうです。

これを聞くと納得できます。確かに味わいが強いお菓子が多いです。そのために砂糖もたくさん使いますし、お酒もよく使います。

ただ、ここが日本人好みではないのかもしれません。

甘さ控えめ、洋酒不使用..が好まれる傾向があります。

美味しいと思うものは個人の主観なので、これは何とも言いようがないのですが、私は香りの良い洋酒をお菓子に使う事は必須だと思っています。お酒のきいたものは体調により難しい方、お子さんに食べさせて良いかなども幅広く問題があり、言い出すともうきりがなくなってしまいます。

お菓子教室をやっていて、「お酒を使用する」ということにすごく罪悪感を感じてしまうのです。お酒不使用、ほんのり使用は良、お酒をたっぷり使用は悪、ということをすごく感じるのです。

ただレッスンでは、私が教えてもらったフランス菓子をアレンジなく味わい、知っていただきたいと思うのです。

小さなお子さんに食べさせて良いか?これは一度大人の方が食べていただき、個々で判断していただくのが良いと思います。

私の教室では、色んな理由で教室にご参加いただいていますが、こどもさんお孫さんに食べさせたいと言われる方もちらほらおられます。そんな時ちょっぴり胸が痛みます。すごく気持ちが分かるだけに、時には洋酒のきいたお菓子も紹介することがあり、そんな時はがっかりされるかなと申し訳なく思うのです。

フランス菓子は、先に書きましたが甘味が強く、全てではないですが洋酒も使います。そして歯ごたえがあります。このような特徴があると知っていただけたら、と思います。